「NM法」の意味
NM法は、創造性の開発と様々な問題解決のために考案された技法です。 NM法の特徴は、創造を具体化すること、問題を解決するために具体的なアイデアを生み出すことで、目的別に5種類の技法を使っていきます。5種類の技法の中で最も使われているのがH型と言われるものです。H型は、類比の発想から考案された方法を発展させたもので、キーワードを使って類比思考を行います。そして、それを具体化するために絵を描き、そこからアイデアを抽出していく方法です。 NM法は、アイデアが出たところで終わるのではなく、ステップの中でアイデアの実現方法まで踏み込みます。ステップの完成度は非常に高いです。また、ステップが明確なので、初心者でも大変わかりやすいのです。類比技法の中では、日本で最も普及しています。 NM法は、研修プログラムの中の訓練技法として習得していくよりも、関係者同士がビジネスの場で取り組むべきテーマを設定して、そのテーマの追求のために使って行くほうがより効果を発揮します。 これまでの成果を見ても、事務分野、営業分野から製品開発にいたるまで、NM法は幅広く活用されています。 最近では、商品の開発などに合った技法を利用して、マーケティング、販売拡大のためのデータ解析を行っている企業も増えています。 重要なことは、ビジネスの現場から必要なテーマを見つけて、絞り込んでいくことです。 ビジネス以外でもNM法を活用したいと思ったら、具体的なテーマ設定が重要です。曖昧なレベルのテーマだと、この技法で重要な問題解決のアイデアが浮かび上がってこない場合がありますので、明確に設定することが大事です。 NM法では、どのような難しい問題でも、解決のヒントは自然界に既にあるのだという考えがベースにあります。 有名なものに、指を引っ掛けて開ける缶コーヒーのフタがあります。あのフタのアイデアはNM法から出ており、火山の爆発がヒントになっているのです。