用語辞典

「ネゴシエーション研修」の意味

ネゴシエーションとは、日本語で「交渉」や「協定や取引などの話し合い」を意味する言葉で、ビジネスの場面では、「ネゴをとる」や「ネゴっておく」などといった、略称で用いられることがしばしばあります。 ネゴシエーション研修とは、顧客や関係者との交渉力を鍛える研修となります。言葉のイメージだけが先行すると、取引を自分(自社)に有利なように進めていく方法、といった印象を抱きがちですが、実際はそうではありません。 ビジネスにおけるネゴシエーションの場合、相手との関係性は、交渉の場に限られず、その後もずっと続いていくからです。一方の利益ばかりを追い求めるようでは、健全な関係性は構築できないので、結果的にネゴシエーションに失敗していると言わざるを得ません。 また、想定している場面は、自分側のお願いや取引を持ち掛ける状況だけではありません。ネゴシエーション研修で想定しているのは、「依頼する場面」の他、「クレーム対処」など、相手を説得・納得させたい場面です。そこにおいて、導きたい方向へ話を進められる技術を、身につけることを目標とします。 対象者は、営業といったいかにも交渉力を問われそうな人だけでなく、経営者から新人、担当者まで、様々な部署分野で働く人にもネゴシエーション研修は有用です。これは、どんな部署においても対人関係があり、作業を依頼したりされたり、交渉が必要となるからです。特に技術者と呼ばれる人は、そんなものは必要ないと考えがちですが、さりげない場面から、うまく話を進める交渉力を身につけておくことで、様々な場所でも扱えるようになることが期待できます。 研修の内容は、ロールプレイングの他、基本的な考え方を身につけるためのワーキングなどを行います。交渉するにあたって、相手との優良な関係性を保つために、こちらが全て折れてしまうばかりでは困りますので、代替案の考え方や、最低条件、話の進め方などが含まれます。