「モチベーション」の意味
仕事や勉強に向かうためのやる気や、がんばろうと思うための動機付けをモチベーションと呼びます。この感情は人の心が変わりやすいのに比例して、その場その場の状況や心理状態によって上下しやすく、結果に大きな影響を及ぼし左右します。 人の性格がそれぞれ異なるように、モチベーションのあがり方にも個人差はあります。初めはあまり進まないが、準備を積み重ねるに連れてやる気が出てくるタイプや、企画の段階で熱くなるタイプで比較すると、やる気になった気持ちを維持しやすいのは前者の方でしょう。盛り上がるのに時間がかかった分だけ、責任感もまた強く抱くようになり、多少の困難でもくじけずに努力を続けやすいです。 後者は言葉通り熱しやすく冷めやすい性質で、火がつくように燃え上がりますが、その気持ちをなかなか継続できません。ちょっと手間取ったり誰かに苦言を呈されたり、何らかのトラブルに巻き込まれた際には気持ちが急速に冷えてしまうのです。 個人差が出るのはモチベーションの上がり方だけではなく、その内容もまたいろいろです。一人で黙々とこなしていく方が集中できるタイプもいれば、大勢でチームを組んで協力していきたいタイプもいます。後者にはさらに、そのチームを引っ張っていきたいリーダーと、リーダーの指示を受けて動きたいタイプもいます。 大勢で協力できれば多くの知恵を集めて検討できますが、しかし同時にそこには人間関係が生じてしまいます。たとえ優秀な人材ばかりだったとしても、性格のあうあわないはまた別の問題ですから、何かしらのトラブルが起こっても不思議はありませんし、ましてそこに異性が混じっていたとしたら、恋愛問題まで起こりうるでしょう。そしてこういったトラブルは、スタッフ間のモチベーションを大幅に削いでしまいかねないのです。 一人で仕事や勉強をすれば、他人との摩擦が生じることはありませんが、だからといって、何でも一人きりで行うべきというわけではありません。大人数で協力し合うということは、誰かのやる気が低下したりスランプに陥った場合、互いに支え補い合うこともまた可能なのです。 どのような環境が自分に合うのかは、まさに個人によって違いますし、みんなで楽しく努力したい人でも、集まった面々によってはあまりやる気になれないこともあります。自分をよく把握することで、モチベーションを上手にコントロールするのです。