「ミドル・マネジメント」の意味
マネジメントというものには階層が3つ存在し、このうち上位層は経営における最終的な責任を負う立場であるトップ・マネジメントと、下位層で現場においてスタッフと目標達成を行うロワー・マネジメントがあり、そしてトップの理念などをロワーへ伝えて、目標を達成するために戦略を進める中間層はミドル・マネジメントと呼ばれます。 ミドル・マネジメントが担う役割としては、トップのビジョンをロワーへ伝えて橋渡しをすることにあります。ただし、同時に現場のスタッフからトップ層に情報を伝えることも重要な役目となります。 ミドル・マネジメントは、担当の責任者や一般の社員などの話に耳を傾けながら現場の状況を確認し、トップ層へ正確な情報を的確に伝達することが求められます。このことによって、経営トップ層と現場スタッフとの間に生じがちなコミュニケーション・ギャップなどを解消して、意思決定を常に適正な方向に導くことが期待できます。つまり、ミドル層は経営層であるトップと一般の社員をつなぐコミュニケーションの要となる役割を担っているのです。 上下間のみならず部門間でも調整役を行うことが多いミドル層には、専門的な知識や部下へのリーダーシップや管理能力などの多岐に渡る能力が要求されています。 そのため、組織として最大限に力を発揮するためには、このミドル層に優秀な人材をいかに確保できるかが、組織の競争力にも大きな影響を与えます。
ベンチャー企業についても同様であり、市場が著しく伸びることで、気づかぬうちにロワーであったスタッフがいつの間にかミドル・マネジメント層になってしまった、ということも起こり得ます。 そうなった場合、自分自身について客観的に見る機会が少なくなってしまったり、トップと若いスタッフとの間で板挟みになる気持ちに陥ることも予想されるため、ミドル・マネジメントを対象とした研修を利用することも一つの方法です。 こうした研修を受けることで、ミドル層の意識の改革や自分自身の成長の機会につながり、それが組織全体としての総力を底上げすることに繋がっていきます。