用語辞典

「グループ学習」の意味

グループ学習では、少人数のグループでそれぞれにリーダー的な存在となる人、ファシリテーターとしての役割を担う人、記録を残す人、などに分類されていきます。すべてリーダーに任せるのではなく、役割を果たすことによって円滑に学習が進み、多様な意見を出し合い、理解を深め合うことができます。 リーダーはグループを引っ張り、議論に対して責任を持って学習を進めます。ファシリテーターは会議の内容には責任は持たないのですが、会議の進め方に責任を持って、意見を出しやすい環境を作ります。円滑に会議を進めることによって、プレゼンターがプレゼンしやすくするための素地となります。 企業においてもグループ学習の仕組みが役立ちます。最近は各企業でもワークショップを行い、少人数のグループに分けて議論、調査、聞き取りがなされ、それを大きなグループでプレゼンしあう方法は多種多様な意見が出て、一人で学ぶよりはるかに大きな効果が出ています。 三人寄れば文殊の知恵と言いますが、知恵の面だけではなく、それぞれの役割に対しても責任を持つこと、その役割に対してエキスパートとして経験を積むことによって自信が持てるようになることなどメリットが大きいです。また役割を交代してお互いの役割を理解するならチームワークの質も向上していきます。しかしそれぞれの適性を生かすことによって円滑な調査、議論がなされるなら企業にとって大きな力になるのではないでしょうか。 ただし、リーダー一人に任せる傾向が強くなる時には用心しなくてはなりません。グループ学習の意味を持たすためには役割分担をそれぞれがしっかり果たさないなら、リーダーの独裁になったり、リーダーが疲れ果てる可能性もあります。特にファシリテーターが気をつけて議論を進め、冷静に学習を進めなければなりません。難しい役割ですが、企業にとってそのような役割は非常に有用な存在でこの役割を担う人材を育成していく必要があります。全体をよく観察しまとめていかなければなりません。 このように学生だけではなく社会人にとっても有益なものとなっています。意見の交換、プレゼンの準備、人材を育成するという素晴らしい方法を多くの企業に採用していただき役立てていただきたいものです。