用語辞典

「ディベート」の意味

ディベートは単なる議論や意見交換とは大きく異なるものです。1つのテーマに対して肯定側と否定側に分かれて意見を交わし、最終的にはそのやりとりを見守っていた第三者によって勝敗が決められます。肯定側のテーマを肯定する理由、背景などを説明する「立論」から始まり、それに対する否定側の「質疑」と立論、互いの意見を聞いたうえで反論を述べる「反駁(はんばく)」が行われます。 自らがそのテーマに対して肯定する、反対する、という理由や感情を一方的に述べるだけでは成り立ちません。まずは、自らの意見を誰もが納得するような論理性をもって主張する必要があります。最終的にはそれによって、やりとりを見守っている第三者を説得しなければならないからです。また、相手の意見を聞き、その主張の中にある矛盾点や現実的でない部分、デメリットなどを見つけ、あくまで論理的な質問や反駁によって、自らの意見の正当性や妥当性、メリットの多さなどを証明していく能力が問われます。 中高生向けのディベート甲子園に代表されるように、教育現場でも教材として利用されています。それは、論理性を養うだけではなく、相手の主張や質問に注意深く耳を傾ける能力、自らの意見を短時間でわかりやすくまとめ、多くの人々の前で発表する能力など、円滑なコミュニケーションやプレゼンテーションに役立つ能力を養うのにまたとない機会になっているからと言えます。そのため最近では、このような能力の向上をビジネスに生かせるよう、研修プログラムにディベートを取り入れる取り組みも増えています。 社会に出るとひとつのテーマに対して、議論や意見交換の機会を持つことはあっても、そこでどのように話せば意見が通りやすいか、わかりやすい、説得力のある話ができるかを学ぶ機会はなかなか持てないものです。しかし、最近では社会人対象のセミナーを開いている企業も多いので、ディベートという取り組みを通して、ビジネスに不可欠な能力を向上させ、日ごろの業務に生かしてみてはいかがでしょうか。