用語辞典

「キャリア開発プログラム」の意味

キャリア開発プログラムは人材育成支援の一つであり、受講者のキャリア形成を支援する事を目的として開発されたプログラムです。日本では義務教育やその後の付加教育(大学や専門学校等の任意で受ける教育)を受け終わると、社会に出て働くというのが一般的となっています。この社会に出て働く際に、どのような職に就いてどのような事がしたいのか。そしてその職での経験を踏まえて最終的にどのような事を実現したいのかという事を考えていく事がキャリアビジョンであり、それを実際に実現していく事がキャリア形成となります。 しかし、実際に社会に出て働いている人の中には、こうしたキャリアビジョンを持たずに、ただ漠然と働いているという人も少なくありません。その理由は様々であり、日々の生活費を稼ぐためならば職種やキャリアは何でも良いという人もいれば、キャリアは能動的に形成していくものだという事を認識していない人もいます。 このようなキャリアビジョンを持たずに働いている人や、これから社会に出てキャリアをスタートさせようとしている新社会人に、キャリア形成の手法や考え方について知ってもらう事を目的としているのがキャリア開発プログラムなのです。 内容はプログラムによって多種多様ですが、共通しているのは受講者に働く事に対する意識付けを行うという点です。生活をする上で必要となるお金を稼ぐ事が働く事の目的の一つである事は間違いありませんが、それだけを目的として働いていると仕事を苦痛に感じて長続きしない事も少なくありません。 このプログラムでは、働く事を通じて自身が個人の力では実現しえない事を実現したり社会貢献が出来るといったお金を稼ぐ事以外の意義を知って貰う事により、キャリア形成に対する意識を高めてもらうという目的を持っています。 コンサルティング会社や、人材派遣会社などによって数多く開発されています。